山の上

だいたい自分のために書いてる

ビタミンBミックス

 2021年の三月時点でニューヨークシティは確か6000人くらいの新規感染者がいて、日本が果たして本当の新規感染者が何人なのかわからないとはいえそれなりにリスクは高い方だと言える状況でありました。

 正論としては、そんな場所には行かない方が確実に安全である。ただ、行かなかったとして、自分が罹らない保証もない(罹ったら他の人間に迷惑がかかるという意味で海外旅行は控えた方がいいけど)。まあそんな感じのことを考えて、航空券も取ったし、何回か欠航になったけどとりあえずアメリカに行った。

 

 気休めにと、出発の前日、近くの薬局でビタミンBミックスのサプリメントを買った。これをとりあえず毎日飲んで、自分は元気であると言い聞かせようと思った。

 

 ニューヨーク滞在中はビタミンBミックスのサプリメントを毎日飲んだ。もちろん感染対策もした上だったが、わたしは気狂いが多数暮らしている汚いシェアハウスに住んでいたので、しっかり手を洗う以上の気遣いができなかった。そういういみでは、サプリメントは気休めとしてかなり良かったんだと思う。

 

 そしてわたしは、運が良かったことに、渡航中も帰国してからも一切罹患すること無く過ごしている。帰国してから今日まで1ヶ月ほど経って、大学も私生活もかなり調子がいいのだが、肌の調子がやけに悪い。ああ、帰国してから、ビタミンBミックスを飲むのを完全にやめてしまっていたからだ。ビタミンBミックス、お前だったのか。いつも元気をくれたのは。

 

 

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学部卒業まであと一年。今後を考えて就職はまだするべきじゃないし、かといって学びたい先生の在籍する大学院は受からないだろうし、世界は終了してるし、去年より危機感が増している。

勉強、読書、制作が楽しい。友達もいるし恋人もいるし、家族も健康だし、深刻な問題はない。

ただそれよりも深刻なのは、誰も自分の人生の責任を取ってくれないことだ。その実感がじわじわと湧いてきた。たとえば、わたしは今卒業後のプランがほとんど決まっていないけれども、このままでは確実に東京に住み続けるだろう。なぜならみんながいるから。しかし何故東京(しかも23区内)をわざわざ選び、住むのか、私自身が不思議に思っている。ほとんど私は写真の仕事で人に会うことはないし、インターンもリモートだし。それならコストが低い場所に住む方が合理的だ。それにお金と時間のバランス、加えて経験値を稼ぐには、わたしは嫌でももう少し海外生活をするべきだと感じているけど、いまのわたしはかなり腰が重くなっている。とにかく今の状況が快適なことが怖い。快適な場所にいるのがキツくて、とても快適だ。

快適なことがいいのかわからない。活動が快適にできることと、現状に甘えてることの区別がついていないのは分かってる。差別化ができない現在の焦りは、誰も自分の人生の責任を取ってくれないんだという気づきによって自覚した

 友達も恋人も大好きだから東京離れたくないけど、誰も自分の人生の責任とってくれないからわたしは自分の目的のために行動したら、時には別の場所に行ったりしなきゃいけないんだなあと思いました。

 

 朝7時に起きてるので眠い…明日は祝日で大学が閉まってるのでデートの予定を入れた。時間があったので、パックしたりボディクリーム塗ったり、丁寧にブローもした。

自分が頭悪すぎて大変困る

 アメリカから帰ってきたエントリを書こうと思って何回か編集ページを開いては「そんなに書くことないや」と思って下書きに次々と謎の文章が保存されていっている。もう四月も後半だ。みんなげんきですか?

 

 久しぶりに殴り書きブログをやろうと思う。(ブログは殴り書きのためにある)

 

 本日は「自分がバカすぎて大変困ってる」ということを今ここに記しておきたい。

 文字通り、大変自分が頭悪すぎて困っている。別に働けないわけではないけども、今日は知能が周りに比べて圧倒的に未熟な感じがしてどうしようもなく感じた。いや、知能という言い方は語弊を招くと思うし、私の共同作業者がずば抜けて頭がいいことは確かだ。そのような頭のいい人たちと自分の思考回路は、はっきりと違っているのがわかる。「その視点はなかった!」というアイデア屋さんではなく、本質を見誤ることのない確実な理解力が自分には圧倒的に足りていないんだと確信した。おそらくコンサルティングでは、手段と答えのパターンをできる限り想定するのではなく、現場からソリューションの中間の無限の空間をどう操るかが問題なのだと思う。そのための思考というのは、おそらく自分に足りていなかった人間力的な、倫理的なカテゴリーなのかもしれない、とも思う。しかも、みんな話すのが上手い。どうしてあんな平然と上手に話せるんだろう。

 

 

 多分以上に述べたことは、私が自分のことをバカであると思ったこととは違う話なのかもしれない。「バカであること」と「仕事の思考」は対立していないから。

 

 だから今日の反省というか気付きというか、この悔しさをもって、仕事のできる大人から仕事の思考を積極的にパクっていくことに徹していくことをここに宣言します!!作業場からの帰り道、自分は思考が全然ダメだなと思い返しながら、まあ大学入るまで何にも勉強してなかったから仕方ないなと回収しかけた。それで終了でもよかったんだろうけど、今日はどうしようもなく変な気持ちになった。悲しいとか悔しいとかではなく、ここで今自分は大変な境地に来たような気がして呆然とした。

 

 自分の写真作品は大概気に入っているし、今後、写真を撮る回数は減っても写真の制作をやめることは確実にない自信がある。写真で職を得ようと思えば得ることができるだろう。でもそれってかなり崖っぷちじゃないの?と思う。30歳になった時を見据えると写真一本で仕事をするのはあまりにも危険度が高い。二足の草鞋を履くことにした。で、これは二足の草鞋決心以降、初めての障壁だと思う。めでたい。

 

 めでたいと言いつつも全然嬉しくはない。むしろこれは辛い経験だから、素直に辛いけど、ここで頑張ったら何か拓ける気もする。なんとなくだけどそんな予感がするからこの一年は頑張ってみる。まあ何も変わらない可能性もあるけど。

 

 

 

 

ギャル魂(仮)←全然そんなことない

 アメリカに来たら一応、ヴィクトリアズシークレットにはいくことにしている。高校のいけてる女子たちが、海外旅行のついでに買い物していたイメージ。まさに日本ではあまり流行らなさそうな派手さの下着ブランド。とりあえず行かざるを得ないという感じで、最寄りのバスに乗る。

 

 バスは十五分遅れでやって来た。バスは中華街を横断するように運行していて、英語が通じないアジア系の人々も一気に乗せて西へ進む。バスの中から、中華街のありとあらゆる看板を次々に眺めた。スーパーマーケットというよりは八百屋に近く、家電量販店というより多様な工具店と言った方がニュアンスは正しい。

 乗車して十分が過ぎた頃、運転手と乗車してきた中国人男性が口論を始めて、車内が一気に物騒な雰囲気になった。仲介したい気持ちと、わたしが英語に不慣れなためにそれができない現実があった。モヤモヤしていたら口論が終わっていて、いつも通りの車内の景色に戻っていた。

 

 昼過ぎには、日本でいう西陽の光が差し込んでいる。固いシート。状態の良くない道路で、バスは頻繁に上下に揺れる。バス停の前には当たり前のように自家用車が停まり、乗車しようとする人々は多少離れて停車するバスを、絶対に見逃さない。車内では、大声で電話をする人たちの声が常に耳の奥を刺激する。

 

 中華街を抜けると、徐々にアメリカらしい一軒家の連なりが広がり始めた。三月後半だが、全体的に茶色。景色からは、冬真っ只中のデトロイトを思い出す。殺伐としていて、あまり暖かさは感じない、複製され続ける孤独な集落。日本の住宅地もアメリカの住宅も、どちらも好きじゃないな。バスはフリーフェイの入り口と並走した。中華街のローカルな店舗の列はすでに見えなくなり、疎外感を感じる。

 小さな店同士で助け合い生きていくという溌剌とした文化をもつ近所の中華街一帯に、わたしはどれだけ元気をもらってきたか。バスの待ちぼうけをくらっても許せるのは、アメリカ文化の端くれだとしても、わたしが郷に入れているという証だろうか。一般的な都市の景色に選ばれない郊外、郊外以上ニュータウン未満が、一番ときめく。