山の上

だいたい自分のために書いてる

水族館のイルカ

そういえばニューヨークに来てから農業とか漁業のビジネスについて考えさせられ始めたんだった。韓国から来たシスターは食品会社を作りたいって言ってたし、語学学校が同じ滋賀県出身の友人も日本の食文化を残すことを目的に起業したいって言ってた。最初聞いた時あんまりしっくりこなかったというか、なんでそれをやろうと思ったのかあんまりわからなかったけどなんかいまならわかるなー…。小さい頃すごく水族館が好きでよく連れてってもらった。関東の水族館はほぼ全部行ったと思う。けど、それより覚えてるのは、小学生の時に通ってたスイミングスクールのイベントで水族館で一泊するってイベント。イルカの住んでいる水槽のあるホールで寝袋を敷いて寝た。当時イルカ狂だった自分からしたら夢のようなイベントだった。一泊二日でそんなに長くはなかったけど、二日目の朝だったと思うけど、水槽のイルカを見てたらなんか近寄ってきて、私が右に動いたら右に、左に行ったら左に着いてきた。なんかすごい嬉しかったのは覚えてる。それからなぜだか、水族館への興味がなんとなく失せてきてしまったのはなんでだろう?でもまた一つ思い出したのは、ある日お母さんが図書館から借りてきた本のこと。イルカ狂だった小さい私は本気だったか適当に思ってたんだかわからないけど、イルカのトレーナーになりたいと思ってたのだが、親が借りて私に読みなと手渡した本は当時の自分からしたら衝撃だった。ざっくり言うと、水族館にいるイルカは不幸かもしれない。というような内容で、本来は広い広い海で生きるはずのイルカがこんな狭い水槽に閉じ込められているし、無理にパフォーマンスを教えられている。的な…。当時の自分からしたら、水族館のイルカに対してそんな考えなどなかったからショックだった。それから、私はあんまり水族館に行かなくなった。わたしが水族館に行かなくなったって水族館のイルカが解放されるわけではないし、ずっと水槽で泳ぎ続けるのに。そういえば絵を始める前は海洋学の研究者になりたかったのをこの文を書いてて、今思い出したわ。中学三年生の時に多摩美を目指す前は東洋大学駿河キャンパス?だったかで、毎日ボートに乗って魚のことを調べたいって思ってた。うわー、やばいな…いつしか諦めてた。なんでだろう、これは思い出せないな…てな訳で、わたしもいつの間にか自然のことをもっと知りたいだとかNPOに参加したいだとか、冒頭に紹介したシスターブラザーのようなビジネスまでは行かなくとも、自然産業に身を置きたいと今は思うわけです。あわよくば社会貢献をしたいと、いまならすごい思う。まだ間に合うかな