山の上

だいたい自分のために書いてる

Gentrification in Harlem

住みやすさってなんだろう…

これはみんなに聞きたいんだけど、それぞれが一番暮らしやすい場所ってどこだろう。暮らしやすいっていろんな捉え方があるけど…

 

授業でコロンビア大学の出したハーレムの再開発計画の話を聞いた。ハーレムはあんまり立ち寄ったことはないし、行ったときにも良い雰囲気はしなかったけれども、その開発の仕方があまりにもこう、白さを感じる(言い方すまん)ので記録しておく。

ハーレムというのはニューヨーク・マンハッタン北東部にあるネイバーフッドである。かつてはマンハッタン1のスラム街として知られていて、99%をアフリカ系アメリカ人が占めていた。貧困率は言うまでもなく…。だけどそれはかなり前の話で、今のハーレムのアフリカ系アメリカ人の割合は70〜80%に留まる。スラムと言われる場所ではなくなっているほど治安が良くなり、他の人種の流入も多くなった。最近はまた多くの人が知るように、アメリカの都市部の地価の上昇は止まらない。今調べたところ、ニューヨーク市はサンフランシスコ(カリフォルニア州)に次ぐ地価高騰具合だった。ニューヨークのマンハッタン島の隣に位置するブルックリン区・ウィリアムズバーグは、以前までは治安の悪い地域として知られていたが再開発を通して古着屋、クラブ、バー、レストランや公園が完成し、今ではブルックリン 1の高級地区になっている。

ところでハーレムはというと、さらに北にブロンクスを構えるからか?ウィリアムズバーグよりは開発が進んでいないように見える。それとも、ウィリアムズバーグの開発当時の時点でどうしようもない理由があったのかは謎…。ただ、いま進んでいるハーレムの再開発計画はあまりにもハーレムの現在住んでいるコミュニティを壊しかねないように見えた。開発前のウィリアムズバーグも同じような感じだったとしたら…。

 

左:現状の写真、右:再開発予想図イラスト

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主に指摘されていたのは外観の変化はもちろん、イラストに描かれている人の違いだった。確認しづらいが、アフリカ系アメリカ人は描かれているもののスーツを着用していたり、ビジネスライクな人物が描かれている。自分で見たからわかるけども今のハーレムにスーツで歩く人は殆どいないので、住む人の層は大きく変わる予想ができる。住む人が変わるということは、それまで住んでいた人は追いやられるか、自主的に引っ越すだとかするわけであって…。ハーレムはあまり好きじゃないけど、いや、むしろ不審者が多くて怖いけれども、再開発でこういう、日本で一般的に言われるような「普通の人」が住む街に変貌してしまったら私はかなり悲しい。ホームレスだとしても、変な身なりや言動をする人であっても、犯罪に当てはまらない人たちを自主的に引っ越させるような街づくりをしてしまったら遠回しに追い出しているのと同じであって、それはニューヨークに既にある素晴らしい多様性に大きく傷がつくことであると思うから。ニューヨークは本当にいい都市なので、どうにか資本主義の波に負けないで真の意味で多様性を持つ街で在り続けて欲しい。これは正直に言うと住んでみればみんなわかることなので文字で伝えづらいのだが…

 

 

P.S.ともかくいい授業でした

 

おわり