山の上

だいたい自分のために書いてる

東京に帰ったら、あのエコテロリストやあの音楽家とか、また世田谷のとんでもない人たちに会わなきゃいけないし…

 最近鎌田慧自動車絶望工場を読んだので、その日記形式で細かく?というか、上手く描写されたルポに憧れていたんだけど、なかなか難しかった(二日目で挫折)。というか、改めてよくあんなの書けたよと関心した。こんな上から言うことじゃないですね。スミマセン…

 

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 実はというか、普通に父親の方の実家に訪れていただけなのですが、まだ小・中学生のいとこ達が大変騒がしく、また祖母が飼っている犬-時間関係なく誰が近づこうと勢いよく吠える-が大変苦手なので結果的には何も落ち着かなかった。睡眠障害で夜は寝られないのに朝は小学生の登校に合わせて起床させられるので、とにかくしんどかった。まあ癒しを求めて行ったわけではなく、寄り道しただけだからいいんだけどさ。。

 

 ただ、定期的に田舎を訪れるようになって、田舎での時間の過ぎ方を愛せるようになってきたような気持ちにもなる。特に、昼過ぎから夕方にかけての暖色の強い光と、それら太陽の光に真正面から当たりキラキラした田園が本当に美しかった。また先日訪れた福島県とは違い、川が近くにたくさんあったので(しかも上流)、河川敷育ちを自称する私にとっては安らぎのひとときであったような気がする。もし郊外に引っ越すことがあったら一級河川のそばに住みたい。これを書き終えたら一級河川を検索しよう。

 

 オンライン授業で、大学は始まっているのだが実際始まっていないような気がして永遠に旅し続けてしまうのだが、何も悪いとは思っていなくて、また今回も人に色々話を聞くみたいなことができた。これは自分のいいところだと思う。かつての図々しさはまだ、まだまだ残っているんだな。

 

 

 この1週間で圧倒的に印象的だったことといえば、祖母と一緒に大学のオンライン授業を受けたことだ。私の大好きな文化人類学の授業の映像が配布されていたのでそれを一緒に見た。前述した鎌田さんの話を交えて先生が授業を進めていくうちに祖母も授業にのめり込み、あんなにおしゃべりなあの人が数十分の間だけでも一切発言しなかったことなんか今まで何回あっただろうか。授業が終わってから教授の名前を聞かれたので、本気で楽しんでいたんだと思う。来週の授業も聞きたかったわあ、というので、いいよね、あの授業。と答えた。

 

 私は本当にあの人の授業が好きで、あの先生に何かの形で認めてもらいたいがあまりに、過去二回ほどエッセイをまとめて渡したりしているのだが、激励の言葉も批判の言葉もなくて悲しい。これが失恋の気分か…。ただ、以前に「シカゴにいくのでオススメの場所教えてください」とメールした時に教えてくれたシカゴピザの店が最高に美味しくて、やっぱこの人信頼できるな、と改めて思ったのだった。

 

 

 話がずれたけど。関西に来てみて、異国感も感じつつ色々また葛藤に揉まれて、いい日常だったということにしたい。

 

 東京に帰ったら、あのエコテロリストやあの音楽家とか、また世田谷のとんでもない人たちに会わなきゃいけないし、旅の間は必死で見ない振りをしてた恋や課題と向き合わねばならない。それでも今はなんとなく、「立ち向かってみるか〜」という爽やかな気持ちにもなっている。

 

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