山の上

だいたい自分のために書いてる

テキサスのメモ

 ロサンゼルス国際空港に降り立った途端から、私は自分を常にメタ的に見るようになってしまった。

 

見えるようになってしまったのだ。ここでは。自分が外国人で海の外から来た部外者であることを意識しなければいけなかった。ロサンゼルスにいるときはまだマシだったかもしれない、ちらほら日本人も見かけたし、日本語だって時々聞こえたんだから。けれども、テキサスの田舎で私は心がずたずたになった。インターネットでマップを見ても、現在地を示す青いボタンが日本列島に重なっていないことが、ふと怖くなる。

 

自分が日頃過ごしていた人生のタイムラインがあったとしたら、それに明らかな亀裂が入っていた。